人間にはさようなら いつか来るじゃない
と、歌ったBUCK-TICKの櫻井 敦司ことあっちゃん、または魔王が
突然、お隠れになられました。
急すぎて呑み込めませんが
先ほどお店に来てくれたBUCK-TICKファンの友人と献杯しまして
少し語らいまして
お店を閉めて、今に至ります。
BUCK-TICKの今井さんと私は誕生日と血液型が同じで
ちょっと自慢だったりします。関係ないけど。
若かったら後追いしてしまってたようなファンの方達もみんなちゃんといい大人になっていて
とても理性的で冷静だから安心だ。
僕が大人になるまで生きてくれていてありがとう。
アルバム「DTD」の時はあっちゃん死んじゃうんじゃないかと思うくらい暗い世界観だったし、当時俺中2とかだったからなかなか危険だった。
BUCK-TICKは未成年に与えてはいけないものの一つだと思う。
あっちゃんは年齢を重ねてもいつまでも美しいままで
FISH TANKの中で魚たちに囲まれながら
結果的に最期となったステージで3曲歌い、そのままライブを中断した後
搬送されたそうだ。
悲しいし寂しいけれども、あっぱれじゃないか。
いや、「体調不良でライブ中断したのかぁ、、心配だな」とは思ってたし
こんなことになるなんて考えもしなかったから
友人から電話かかってきてこの件を聞いて、
今日一日ずっとふわふわしてたけど。
でも、まあ、そういうことか、と。
若くして死ぬのがロックだとは思わないけど、何かを体現したなぁと。
生身のあっちゃんが参加した最後のシングルが「無限LOOP」、
最後のアルバムが「異空-IZORA-」
"鳥になって 風になって サア逝コウ
悲シクハナイ コレデ自由ダ"
(太陽とイカロス 歌詞より引用)
のような、なぜか時に死についてポジティブな詩をたくさんのこしていかれた。
本当に「あなたは自由」とか
そんなのが 似あう そんなお別れだなあ という気持ちになりました。
35周年の時、横浜アリーナに行けてよかった。観れてよかった。
BUCK-TICKから離れて蓋をしていた時期もあったけれど、あのコロナ禍の時にファンに戻れて良かった。
配信ライブもDVDも最高だった。
来年には、予定されていた35周年ドキュメンタリー映画も公開される。
涙はその時までとっておきます。
びっくりしたけど、まだ泣けないな。(妻の晴美は泣いていたけど)
なんとなく
まだまだBUCK-TICKはこれからも続く気がする。
「夢の続きをBaby派手に見せてやる」とちょっと前に歌っていたばかりだし
今井さんの事だから
あっちゃんの声をボカロみたいな技術で再現して
ホログラフィーとか3Dアニメーションとかいろんなテクノロジーを駆使して、あっちゃんのパフォーマンスもまだまだ体験させてくれるんじゃないかという気さえしてくる。
こんなタイミングでこんな書いて不謹慎だとは思うけど
まだまだBUCK-TICKはパンドラの箱を開けてくれると信じている。
" 人間にはさようなら いつか来るじゃない
この宇宙でもう一度 会える日まで "
(BRAN-NEW LOVER 歌詞より引用)
そう、だからまた会えるんだろう。人は死ぬけど宇宙は広くて限りなく続く。
今世では多感な中学1年生の時に出逢えたという感謝しかない。
感謝したい。
「狂った太陽」こそ名盤、「Six/Nine」が完全体、等、
いろんな意見があると思いますが、
直近のアルバム3作品
「No.0」、「ABRACADABRA」、「異空 -IZORA-」
は歴史的傑作だと思ってます。本当に凄すぎこのバンド。
聴いたことない方も
離れてたかつてファンだった人も、
良かったら是非聴いてみてくださいネ。
R.I.P